HSK「中国漢語水平試験」とは?


1 プロフィール
HSK「Hanyu Shuiping Kaoshi」は、世界で約20の国々や地域で実施されている中国語能力認定試験です。中国語を母国語としない人の中国語能力を測る試験として中国教育部(日本の文部省に相当)によって認定され、世界から信頼されている中国語の国家試験です。資格は2年間有効とし、構成として初・中級が1〜8級、高級が9〜11級と分かれており、中国への大学留学や企業への就職の際の中国語能力の基準証明として注目されています。


2 各級レベル目安及び中国語検定との比較

HSK
中国語検定
各級のレベルの目安
1級
準4級
中国語が少し分かり、個別の語句を理解し表現することが出来る。
2級
準4級〜4級

初級中国語の基礎があり、簡単な文章を理解し、簡単な意志を表現することが出来る。

3級
4級
初級(低レベル)の中国語能力を持つ。目安として中国の大学で実施している外国人向け中国語学習コースの正規の教育を800時間以上履修した学習者が、このレベルに到達することが出来る。このレベルは、中国の理工科大学の学部に入る最低基準に達している。
4級
4級〜3級
初級(中レベル)の中国語能力を持つ。中国の大学が実施している外国人向け中国語学習コースの1年修了レベルの良好な基準に達している。
5級
3級
初級(高レベル)の中国語能力を持つ。中国の大学が実施している外国人向け中国語学習コースの1年修了レベルの優秀な基準に達している。
6級
準2級
中級(低レベル)の中国語能力を持つ。目安として中国の大学が実施している外国人向けの中国語学習コースの正規の教育を1500時間以上履修した学習者が、このレベルに到達することが出来る。このレベルは、中国の文化系大学の文学歴史学部に入る最低基準に達している。
7級
2級
中級(中レベル)の中国語能力を持つ。中国の大学が実施している外国人向け中国語学習コースの2年修了レベルの良好な基準に達している。
8級
準1級〜1級
中級(高レベル)の中国語能力を持つ。「HSK証書」の最高レベルである中級A級を取得する基準。このレベルは初級通訳のレベルに達している者と見なすことができる


3  世界各地でのHSK実施
HSK試験は中国国内の各主要都市で毎年の5月、7月、12月に年3回実施しているほか、海外では オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、ロシア、フィンランド、オーストリア、ハンガリー、ベルギー、スウェーデン、デンマーク、スペイン、チェコ共和国、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、モンゴル共和国、韓国、日本 など27ヶ国で実施されています。
日本での試験日程と試験会場について、ここをクリックしてください。



4  HSK証書の効用
@ 中国の大学に留学するとき、要求される中国語能力の証明となる。
A 所定の等級の中国語課程の履修を免除する際の証明となる。
B 求人側が中国語要員を採用する際の中国語能力認定証明として用いられる。



閉じる