長く日本生活をした私はいろんなことに対して麻痺したような気がします。はじめて来日した友人が帰国する前に「日本のお土産はなにがいい」って聞いたら、「折り紙がいい」と言われたとき、ええっ?と思いました。そうなんだ、「100円均一」で売っている色とりどりの折り紙でも中国で売っていなくて珍しいものだと気が付かせられました。
確かに、日本では神(かみ)の存在は大きいが、紙(かみ)の存在が小さい。街を歩くとテッシュをもらえるし、家に入ると、障子紙が真っ先に目に入るし、店のトイレにはペーパーはいくらでもあるようで、それを使って手を拭くのか、便器を拭くのかがわからないが、「ぐるぐる…」とペーパーを走らせている音が耳に入ります。オフィスには紙がもっとあふれていることは言うまでもない。日本は正に「紙天国」のようですね。これらの紙代はどこから出されているのか不思議に思うことがあります。
一方、日本人が紙から生み出した芸術には感心しています。「ひな祭り」に飾る紙人形がその一例です。生き生きとした表情、鮮やかな衣装を見て思わず息を飲んでしまいます。同じように「張子」も日本ならてはの繊細な感情の表現法だと大変気に入っています。そして「折り紙」も、日本では子供から大人までほとんどの人は身についているこの技を、機会があったら是非中国に紹介してブームを起こしたいと思っています。
イザナギ、イザナミこの二人の神様によって造られた日本では、紙は不思議な存在なのだと感じる毎日。
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