第5回  年末商戦も中国特色たっぷり!

 暦の上クリスマスやお正月までまた一ヶ月以上もありますが、日本と同じ、中国でも年末商戦がもう始まっています。しかし、その販売促進の手法がちょっと違うような気がします。

週末、筆者は靴が欲しいと思って、北京市中心部にある大型ショッピングセンターに足を運びました。
バスから降りると、色鮮やかな旗があっちこっちに飾られていて、上に「歓楽SHOPPING」、(楽しいお買い物を!)「買100返55](???と眉毛が寄った)・・・。
靴コーナーにまっすぐ行きました。色もデッザインも実に豊富なので、どれにしようかすっかり戸惑ってしまいました。
しばらくしたら、ようやく「83元(日本円1200円)」と値札がかかっているある靴に目が止まった私は、手に取って上下、下上と真剣に検討しはじめたのです。
「先生(男性に対する呼び方)、それより、こちらの116元(日本円1700円)がいいと思うよ」といつのまにかそばに若い美人姉さんがやってきたのに気づいた私は「なんでよ?」と不思議に聞きました。
「100元以上の商品をお買い上げの客様にもれなく55元の商品券を差し上げています。」
・・・一瞬耳を疑ってしまった私が確認した。「なんだって?というのは、100元以上のものを買えば半分また返してくれるということ?」美人姉さんがスウィートな笑顔を見せ、うなずいた。

私は素早くさっきの83元のくつを元の場所に戻して、彼女の言うとおり116元の靴を買い、55元の商品券を握って気分ルンルンで帰ってきました。
現在の中国では、このように「買100返55]、「買100返20」などの利益返還サービスがあちらこちらで行われています。
しかし、洋服や靴などのものならまだよいですが、食べ物屋さんもこんなことをやっているみたいです。それは客さんにとって、大きなプレッシャになるでしょう。だって、お腹のスペースから考えれば90元で十分なのに、100元を目指さないとなにもサービスを受けることが出来ないぞ!と
絶対無理してしまうよね。

中国では「不到長城非好漢」(万里の長城の頂上まで上らないと、男じゃない!」との言い方がありますが、これから、こんなサービスのおかげで
「100元以上食わないと、男じゃない!」に書き変えられるんじゃないかと思っている毎日・・・


この姉さんが賢そう!きっと100元以上の靴を選んでいる



「賑やかな商店街」−看板に数字だらけ。
これらの数字がサービスを意味しているから、しっかり検討を!




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