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第7回  春節

中国人にとって、1年の中で待ちに待った最大のおまつり −− 春節がやってきました(今年は2月1日となっています)。日本のお正月と同じ、一週間の連休がありますが、人々の気持ちがその前後の1ヶ月が落ち着かないため、仕事にならない人が少なくありません。

お正月といえば、餃子と大晦日の夜の「春節聯歓会」が欠かせません。

昔中国の通貨であった「金錠」(キンデイン)の形に似ているため、餃子を食べるのは金銭に困らないという思いが込められているからです。

そして、私から見て,一家団欒で餃子を食べるのが楽しいのはいうまでもないことですが、餃子作りのプロセスこそが楽しいんじゃないかと思います。力が必要な餃子皮用の小麦粉をこねる仕事をお父さんに、技と根性が問われる皮のばしをお母さんに、面白くて達成感を感じることが出来る一個一個の餃子を包むことを子供に任せというように家族それぞれの役割があって、それぞれの力を出し合ってからようやく一つの共同作品として出来あがった餃子が実に美味しいんです。

下の写真はこんな楽しい餃子作りのワンシーンです。おじいちゃん、おばあちゃんも参加しています。指の体操になると言ってましたよ。


家族総動員ー餃子作り

餃子を作りながら、日本の「紅白歌合戦」によーく似ている「春節聯歓会」を見るのも楽しいです。「今年はよくできている」とか、「このアナウンサーが老けたね」とか・・・必ずコメントつきで見ています。


日本の紅白と違うのは、中国の「春節聯歓会」が、京劇やコント、漫才・・・バライティーに富んだ芸能スペシャル番組となっています。

餃子などのごちそうを食べた後、何をするというのは、・・・そう、多くの家庭は「麻雀」(マージャン)ですね。勝負をかけるより、マージャンを通じてコミュニケーションをするのが目的でしょう。

こんなふうにいつの間にか、除夜の鐘が勝手に鳴って、新年が勝手に来てしまうのが一般的です。



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