音声ファイル付

第12回  中 国 印 
                  (2008年北京オリンピックエンブレム発表)

8月3日、世界から応募した1985作品の中から選ばれた2008年北京オリンピックエンブレム(シンボルマーク)の発表会が、北京市内にある中国を代表する歴史的遺産のひとつー天壇公園で行われました。このエンブレムを「中国印」と命名されたことも発表されました。

中国では、今まで文化に関する言葉といえば、「中国字」や「中国画」、「中国結(中国らしい模様)」 ・・・ などがありますが、今、中国印がまたその東方特有の味わいを持って、人々の前に現れました。

中国の印章文化の起源は、歴史資料によると、早くも戦国時代にさかのぼることが出来ます。当時は、「宝」、「章」と呼ばれていました。印章は商売取引上に信頼関係などのしるしとして多いに使われてきました。または時代とともに、変化してきたデザインは、古来人々の審美観などが映し出されているものとして、大変重要な歴史資料にもなっています。

目の前の"中国印"が、何に見えますか?

それは一つの漢字です。つまり北京の"京”の字です。漢字の一画一画に中国らしさが秘められています。また、それは一つの絵でもあります。運動選手がゴールインする様子や舞い上がっている人の様子などを想像することができます。これは今回のテーマ「踊る北京」のイメージを強調しています。さらに、書道の竹簡字筆書を用いて書かれた“Beijng2008”でもあり、なかに中華書道芸術の深く通じたものが染み込まれています。全体のデザイン通して、初めて中国の伝統文化と世界の文明を押された赤い印章によって結びつけることができました。

日本では、役所や銀行などへ行く時に、印鑑の持参は常識となっていますが、2008年、北京オリンピック大会を観戦する際にも、是非この記念すべきの中国印を手に入れて、身につけておいてください。きっとあなたに幸福をもたらしてくれると思いますよ。



もどる

info@bccs-jac.com


Copyright(C) 2002-2005 ジェイ・アンド・シーグループ All rights reserved.