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第14回 中国人とCM

中国のテレビや、新聞、雑誌などをよくご覧になる方なら、「中の広告がますます多くなってきて,デザインもますます目立ってきている。」ということに気付いたのではないかと思います。この前、某大手電気製品会社は、ユニークなアディアを考えだして、なんと、本物の人間を使い、製品のコマーシャル看板を手に持って、繁華街を行ったり来たりして、中国初の「移動広告」を作りだしたのです。

そもそも広告の普及はここ何年かのことです。以前中国に、商業コマーシャルが無かったのです。その後、少し現れたけれど、なかなか受けが悪く、というのは、当時の中国人は「広告に出された商品が売れないものだ」、「広告を見る時間がもったいない」との考えが強かったので、テレビの途中、コマーシャルが出てきたら、すぐほかのチャンネルに変える人が多かったのです。しかし中国の市場経済が発展、また広告デザインのセンスが高まると共に、中国人は広告に対する偏見がなくなって、ようやく広告は中国人の視野にるようになったのです。

現在広告の内容といえば、中国国内の商品もあれば、海外商品の中国向けの商品もあります。日本の飲料水「午後の紅茶」や、お菓子であれば、グリコの「ポッキー」や、またインスタントラーメンの「出前一丁」なども、中国のマスコミによく登場しています。広告を通じて、中国人は日本のたたみ、障子紙扉などの住居環境などの伝統文化も知ることができ、厚ぞこ、べびーファッションなどの流行情報もよく知ることができます。更に、木村拓哉、モーニング娘のファンも生まれたのです。


この意味で言えば、広告は製品を知る窓口、または異文化を知る窓口でもあり、また外国語学習に最適な手段です。なかのキャッチフレーズはくり返し研究され,素晴らしい言葉があります。
もし信じられなければ,今度中国に行く前、現地でこんなキャッチフレーズをいくつか覚えて、中国人の友人に話してみてはどうでしょう?、きっと皆あなたの中国語を見直すに違いないですよ。



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