先日、私は二年ぶり北京に帰りました。街中にはレストランがたくさん増えています。中華も洋食屋もあれば日本料理店もあります。その間、新しくできた「餃子専門店」も目立っています。
なぜでしょうか?中国人、特に北出身なら誰でも作れる餃子は自宅で食べることもできますのに…(と不思議に思いました)。聞いてみたら、生活リズムが速くなった今、自ら手作りして食べる人が少なくなり、代わって外で食べる人が急増したからそうです。こうした中、餃子専門店の景気が大変良いのです。
私が人気店のひとつに食べに行くことにしました。さすが!ここは楽しそうに笑ったり話したりしている大勢のお客さんで賑わっています。
「何にしましょうか?」
私は店員に渡されたメニューを見るとびっくりしました。一色の餃子なのに何十種類もあります。三鮮餃子、羊肉餃子、野菜餃子、豚肉ねぎ餃子、トマト卵餃子、コンと椎茸餃子、ニラと海老入り餃子 …
「一番人気なのは?」
「もし好き嫌いが無ければ三鮮、野菜、豚肉ニラ入りなどの餃子をおすすめです。」
「それじゃ、一人前ずつお願いします。」
しばらくすると、熱々の水餃子を持ってきてくれました。
店員は「こちらは当店の人気メニューである三鮮餃子です。中身は海老、しいたけ、卵、野菜などで、美味しくて栄養もありますよ」。私は興奮を抑えずに慌てて口に持ってくると「プチー」と汁がこぼれました。
「気をつけて!あ?!それは一番おいしいスープですね。残念!」
10個餃子は、あっという間に食べてしまいました。口中に広がるいい香りが残ったまま私はまた、野菜餃子と豚肉ニラ餃子を食べてみました。野菜餃子の方は、肉が全然入っていなくて、薄い皮から青い野菜の色が見えてきて、美容に興味がある女性、特にダイエット中の方に似合いそうです。そして豚肉ニラ餃子は、中国人におなじみの伝統味なので、とても食べやすい。
店を出て、店の入り口に貼られたスローガンを眺めると「時代はどんなに移り変わっても、マイペースでありながら存在感を示す。(皆様の)ご多幸、子孫繁栄などをお祈りします!」。この言葉に主語はないですけれど餃子のことを指しているとわかります。
明代に誕生したと言われる水餃子は、「交子」(ジャオズ)の発音に似ているため、家族の幸せや子供を授かることができる縁起物として、お祝いの席に欠かせないものとなっています。
日本に戻ってきて、北京で食べたあの美味しい水餃子をどうしても忘れることができないので、皆様へのお土産の意味も込めてすぐコックに三種類ほどを再現してもらいました。
さて、新年を迎えるこの時期に皆さんも、食べてみてはいかがでしょうか?
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