第30回 いま、中国でどんな職業が儲かる?


日本の今年の大卒生は仕事選びの人気ランキングは次のようになっているそうです。通信業、家電、広告メディア、商社、不動産、IT業、旅行など。(ちなみに)中のIT業が去年の2位から6位に落ちたようですね。これは最近マスコミをにぎわせたIT業界のやり手社長が逮捕されたニュースに関係があるのではないでしょうか。
上記のこれらの職業を選ぶ最大な理由とは、「儲かる」、「収益性」だそうです。では、中国ではいま、どんな仕事が一番儲かるのでしょうかご存知ですか?

先日に発表された「中国暴利産業ランキング」によると、「医療界」が一番の営利業界だそうです。
人口が多く衛生が比較的悪い中国では、病気になり医者に尋ねるまた入院など病院にかかわる人は農村部でも都心部でも病院が耐える限度をはるかに超えている、つまり「希望通りに医療サービスを受けにくい」が社会的問題となっています。
それに、受診には人的要素(担当者によって対応が違う)が多く含まれているため、患者と医者の間に必要以上の不透明な金銭関係を生じてしまいます。人より多く払えば早くよい治療をしてもらえるのが事実です。
また医者、特に偉い方が薬品を仕入れる決定権を握っているので、薬品会社に攻撃される立場ともなっています。(賄賂を与えられる立場)。仕入れによって得た「マージン」が一部の医者の大きな収入源となっています。

ランキングにおいて、「医療界」の次に人気なのは「メガネ業」となります。
これがほとんどの人の「想定外」でしょう。確かに消費者が一、二百元の安い値段で買っているメガネに、そんなに利益がはいっているのでしょうかと不思議に思います。しかしこのような低価格でも200%またそれ以上の利益を得ることができます。メガネ業界ではこんな常識があります「20元もののメガネ、200元で売るのが人情、300元で売るのが友情、400元で売るこそが相場」。

ランキングの三位は「葬式業者」。「紅白吉事」と呼ばれるこの業界は人々の気持ちを利用して存在しているため値段の設定に基準がありません。そして高いなと思っても文句を言う人がほとんどいませんので、同業界が正々堂々に儲ける一方です。

「葬式業者」に次ぎ、「ペット業」、「健康食品」「不動産」「通信」「出版」「人材のトレーニング」となっています。仕事選びがだんだん自由になってきている中国では人々の判断基準も大変変化しています。

さて、中日貿易交流が日に日に多くなる今日、皆さんは両国の事情をよく比較するのが今後のビジネスにきっと大きな役に立つことができるでしょう。



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