第32回 唐山大震災ってご存知?


日本では地震といえば、関東大震災や阪神大震災が思い出されるだろう。しかし30年前中国北京から154キロほど離れた工業都市唐山で巨大地震が起きたことをご存知ですか?

1976年7月28日早朝3時42分53.8秒にマグニチュード7.8の巨大地震が起きて百万人口がいるこの町を一瞬にして廃墟にさせてしまい、(地震によって)24万人の死者、百万人以上の重軽傷者、数十万人は家を失った難民になったのです。

これほど一瞬にして多くの死者が出る地震は人類史上に未曾有のものでしょう。40代以上の北京人ならはっきりと覚えていますが、(震災の中心地)唐山から150キロほど離れた北京も(強く感じたため)ほとんどの人は家の近くで臨時避難所である地震棚を立てたのです。ここで皆さんが暑い夏から寒い冬まで一年近く家に帰らず生活していました。

30年前の中国はまだオープンしていなく閉鎖的でしたため、記者が取材写真一枚を取ることさえできなかった当時、いったいどのくらいの被害があったか(具体的数字)が知られることができなかった。政府の発表も三年後ようやく新華社により出されたのです。



30年が経ったいま、震災後誕生した住宅街が軒を連ね、人々の顔に再び笑顔が戻ってきました。ここに地震博物館が建設され、残された当時の建物残骸が静かに地震の怖さを語っているのです。

(震災から30年という)記念式典に百以上のマスコミ社、500人ほどの記者が駆けつけました。過去を振り返えたり、時代の変化と今日の発展を語ったりして皆胸いっぱい感慨深い一日でした。




今度もし中国に行かれることがあったら、この24万人死者が出たにもかかわらず躍進した強い都市―唐山を訪ねてみてはいかがですか?!








もどる

info@bccs-jac.com


Copyright(C) 2002-2006 ジェイ・アンド・シーグループ All rights reserved.